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IT化へのロードマップ(1) -- いかに導入するか
IT化へのロードマップ(1)
1.いかに導入するか
開発部 柴尾昌克 2011/07/20
情報システムの開発は、通常次のステップに沿って行われます。
- 要件定義
- システムを作る目的、および対象とする業務の範囲を明らかにし、何をシステムにやらせるのかを決めます。システム導入を検討している企業が、具体的なシステム像をまだイメージできていない場合は、企業側とシステム開発業者との間で、じっくり時間をかけてイメージの具体化作業(要件定義)をやっていくことになります。
- 外部設計、内部設計
- 何をシステムにやらせるかが決まったら、今度はどのようにそれを実現していくかという設計段階になります。まずは、どのような情報を扱うかを検討しながら、データベース構造を決定していきます。また、必要な画面、集計処理、帳票、ファイルを検討し、さらにその具体的な機能・形を決めていきます。最初の段階は、全体像を念頭に置きながら、おおまかな設計を行い、順次詳細な設計へと落とし込んでいきます。
- プログラミング、テスト
- 設計書が完成したら、実際にプログラムを作っていきます。また、作ったプログラムが設計書通りに動くのか、あるいは全体的に見たらおかしな処理になっていないかをテストします。
- 運用
- 実際に、現場にシステムを導入します。また現場担当者にシステムを使ってもらい、改善点や不具合に対処します。使用方法の説明会を行うこともあります。
システム開発は家の建築にたとえることができます。最初に自分の住みたい家のイメージを思い浮かべます。部屋は何部屋か、リビングの広さはどれぐらいか、太陽光発電を取り入れるか...。そして家の大まかな形が決まれば、それを元に間取りの寸法を決めたり、耐震強度計算をしたりして、詳細な設計をします。設計図ができれば、それを元に基礎、骨組み、壁、外装、内装へと建築作業を行います。最後は購入者自らチェックすることもあるでしょう。
ところで、業者が設計図を描いている時点で、購入者が部屋の数を変えたいとか、屋根をスレートではなく瓦にしたいとか要望を出すと、もう一度設計のしなおしになってしまいます。お金もかかるかも知れません。さらに、実際に建設作業が始まってしまえば、後戻りはほぼ不可能です。家を建てるにあたっては、それぞれの段階できちっと構想・設計をしなければなりません。
システム開発にも同じことが言えます。各段階できちっと設計を行わなければ、大きな手戻りが発生するか、もしくは希望通りのシステムを得られないということになりかねません。建築よりは多少融通が利くところもあるかも知れませんが、システムの規模が大きくなればなるほど、設計にかける時間や人件費も膨大になりますので、さらに後戻りが難しくなります。